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シンガポールのナショナル・プレッジ(国家誓約書)を手書きで写した紙が、ガラスのヴィトリンの中に収められ、その上には青い帆布の庇が掛けられている。 この帆布は、タンが《Many Waters to Cross》(2019)で自ら制作した kolek(コレク)船の残材である。 二本のペンを同時に使って書かれた文字は、わずかに二重化し、ピントのずれた像のように揺らぎながら立ち現れる。 そこには、意味が回想され、ずれ、再び形を求めるような気配が宿っている。 本作は、海の記憶、国家という構築物、そして「理想」と「現実」のあいだに生まれる静かな緊張を重ね合わせている。 本作は、ジョン・タン(John Tung)によるキュレーションのもと、Singapore Art Week 2022「For the House; Against the House」のために委嘱・制作された。

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